日本人材管理協会の調査によると、働き方改革・DX推進・人的資本経営の重要性が高まる中、2026年の人事・採用担当の求人数は前年比15%増を記録しており、
マイナビ転職では人事・労務・採用の求人が多数掲載されている。単なる「手続き担当」から「経営戦略のパートナー」へと役割が進化する人事職は、ビジネスの中核を担う専門職として市場価値が急上昇している。
人事・採用担当の仕事内容
採用・育成・評価・労務——企業の「人」に関するすべてを担うビジネスの要
人事・採用担当の業務は大きく4つの領域に分けられる。「採用」は求人票の作成・求人媒体の管理・書類選考・面接調整・内定通知・入社手続きまでの採用プロセス全般を担う。「育成・研修」は新入社員研修・OJT設計・階層別研修の企画・外部研修の調整など、従業員のスキルアップを支援する。「評価・制度設計」は人事評価制度の運用・給与改定・昇進・昇格の審査プロセスを管理し、公平な評価制度の構築に携わる。「労務管理」は勤怠管理・社会保険手続き・就業規則の管理・労働法令対応など、従業員が安心して働ける環境を整備する。
近年は「HRBP(HRビジネスパートナー)」と呼ばれる、特定の事業部門に専属して経営戦略と人事戦略をリンクさせる新しい役割が日本でも急速に普及している。また「タレントマネジメント(従業員のスキル・キャリアを一元管理する仕組み)」「エンプロイーエクスペリエンス(従業員体験価値の向上)」「ピープルアナリティクス(データで人事施策を最適化する)」など、人事のデジタル化・高度化が急速に進んでいる。こうした新しい人事の形に対応できる人材への需要が特に高まっている。
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必要なスキルと資格
社労士・産業カウンセラー・HRテックツール——人事に強みを加えるスキルセット
人事・採用担当に求められるスキルは担当領域によって異なるが、共通して重要なのは「労働法令・社会保険の基礎知識」「コミュニケーション力・傾聴力」「データ分析力(Excel・スプレッドシート)」「守秘義務への高い意識」の4つだ。採用担当はLinkedIn・各求人媒体・採用管理システム(ATS)の操作スキルが重要で、ダイレクトリクルーティングの経験があると評価が高い。労務担当は社会保険・給与計算の正確な処理能力と、ジョブカン・マネーフォワード・SmartHRなどのHRテックツールの操作スキルが必要だ。
有利な資格としては「社会保険労務士(社労士)」が最も評価が高く、労務管理・採用の両方で重宝される。「産業カウンセラー」「キャリアコンサルタント(国家資格)」は従業員のキャリア支援・メンタルヘルス対応に活かせる資格だ。「PHR(Professional in Human Resources)」は国際的なHR資格で外資系企業での評価が高い。未経験から人事職を目指す場合、まず「採用アシスタント」「人事事務」からスタートし、OJTで実務を習得しながら資格取得を目指すルートが一般的だ。マイナビ転職には人事未経験歓迎の求人も掲載されており、ポテンシャル採用で人事職に入職できる企業も多い。
年収・給与の相場
経験・専門性・企業規模で大きく変わる——HRBP・人事マネージャーで年収700万円超も
- doda — 人事・採用担当の年収診断・転職求人を職種・年収で検索
人事・採用担当の平均年収は経験・専門性・勤務先規模によって大きく異なる。人事アシスタント・採用事務は年収280〜380万円が相場で、未経験スタートでは月給22〜25万円が一般的だ。人事担当(実務3〜5年)は年収400〜550万円が相場で、採用・労務・制度設計のいずれかに専門性を持つと転職市場での評価が上がる。人事マネージャー・HRBP・人事部長クラスは年収600〜900万円が相場で、大手企業・外資系企業では年収1,000万円超のポジションも存在する。
dodaの人事転職サポートでは、採用経験のある人事担当者が年収400万円台から500〜600万円へ転職するケースが多く報告されている。外資系企業・IT・コンサルティング業界の人事は給与水準が特に高く、英語力があれば年収600〜900万円の求人へのアクセスが広がる。近年はHRスタートアップ(SmartHR・カオナビ・HRMOS等)での人事職も急増しており、自社プロダクトと人事業務の知識を両立できる人材は特に高い評価を受けている。
転職のコツと求人の探し方
「採用・労務・制度設計」のどの軸を深めるかを明確にして転職活動に臨もう
- リクルートエージェント — 人事・採用担当のハイクラス・非公開求人を多数保有する大手エージェント
人事職への転職を成功させるコツは3つある。第一に「採用・労務・制度設計・HRBPのどの専門軸を深めるか」を転職前に明確にすることだ。人事は業務範囲が広いため、専門分野が明確な人材のほうが転職市場で評価されやすい。「採用に特化したい」「労務・社労士資格を活かしたい」「HRBPとして経営に近い仕事がしたい」など、キャリアの方向性を定めてから転職活動を始めよう。第二に、職務経歴書に「採用人数・充足率・コスト削減額」など数字で成果を示すことだ。
第三に、人事専門のエージェントと総合型エージェントを並行活用することだ。リクルートエージェントは国内最大規模の非公開求人を保有し、人事・HR分野の非公開ポジションへのアクセスが強い。dodaは人事職の転職に対応した総合型サービスで、年収診断・スカウト・エージェントの3機能を1つのサービスで利用できる。マイナビ転職は人事未経験者向けの求人が充実しており、ポテンシャル採用で人事職にチャレンジしたい人に向いている。なお人事職は他の職種と異なり採用プロセスを熟知している候補者が多いため、書類・面接のクオリティが通常以上に厳しく見られる点は意識しておきたい。
専門分野別比較表
採用・労務・HRBP・HRテック——人事4専門分野の年収と特徴を比較
人事職の専門分野は大きく4つに分けられる。採用担当は人と会う機会が多く企業の顔として活躍できる。労務担当は法令知識・正確性が重視され社労士資格と相性が良い。HRBPは事業部門と連携して人事戦略を立案する高度なポジションで年収水準が高い。HRテック・ピープルアナリティクスはデータと人事を掛け合わせた最新の専門分野で2026年最も需要が伸びている領域だ。
| 専門分野 | 平均年収 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 採用担当 | 350〜550万円 | 対人接点多・採用戦略立案 | コミュニケーション好き・行動力ある人 |
| 労務担当 | 350〜550万円 | 法令知識・正確性重視 | 几帳面・社労士資格保有者 |
| HRBP(人事ビジネスパートナー) | 600〜1,000万円 | 経営戦略と人事を連携 | ビジネス感覚・人事経験5年以上 |
| HRテック・ピープルアナリティクス | 500〜900万円 | データ×人事・最需要分野 | データ分析・IT好きな人事担当者 |
採用担当
平均年収: 350〜550万円
特徴: 対人接点多・採用戦略立案
向いている人: コミュニケーション好き・行動力ある人
労務担当
平均年収: 350〜550万円
特徴: 法令知識・正確性重視
向いている人: 几帳面・社労士資格保有者
HRBP
平均年収: 600〜1,000万円
特徴: 経営戦略と人事を連携
向いている人: ビジネス感覚・人事経験5年以上
HRテック・ピープルアナリティクス
平均年収: 500〜900万円
特徴: データ×人事・最需要分野
向いている人: データ分析・IT好きな人事担当者


